宇宙まお、2012年のデビューから8年が過ぎて、現在は9年目、これはもう、10年までは何が何でも、いや、というかもう死ぬまで、音楽やりたいなあと、改めて思っている今日この頃です。
自分があって、音楽があって、そのレンズの向こうには他者があって社会がある。世界がある。みんながいる。
自分と世界の間に、音楽を置いてきました。
それは常に形を変えて、ときにクッションになって私を衝撃から守り、ときに接着剤となって私を落下から救い、ときにどこでもドアになって私を外に連れ出してくれます。
聴いてくれるあなたにとっても、宇宙まおの音楽が、そんな存在であったらいいなと思います。
ひとつひとつの曲に、その時々で考えていたことがあっただろうけど、もうそのときの感情は実感を持って思い出すことができないので…
これまで歌ってきたなかで感じていることを改めて、言葉にしてみました。

ここまで、宇宙まおの音楽をそばに置いてくれてありがとう!
これからも、あなたの人生のBGMでいられますように。




1. ロックの神様 MV
学生時代のバンドでよく演奏していた曲。この曲でロッキンのコンテスト(RO69JACK 10/11)に入賞し、今がある。ロックの神様は本当にいたんです。
この頃の制作においてのテーマは”日常のなかの非日常”だったので、リアルなバンド生活の感情を描きながら、目に見えない何かを信じたり期待したりするファンタジックな世界になっています。



2. 満月の夜
バンドが解散し、宇宙まおソロで歌うために作った最初の歌。サビのハモリは密かに好きなポイント。ギターソロは、コテコテに渋く、とアイゴンさんにオーダーしました。コテコテ過ぎてご本人が照れていました。「君を迎えにゆこうか」の詞などは、ピーターパンのようなイメージ。



3. あの子がすき MV
「あなた」ではなく「あの子」であることが重要。恋の相手との向き合い方がわからない人の歌。現実の認知が歪んでいるという点で、この歌もファンタジー。
ストリングスのフレーズ、そしてドラムのフィルなど、頭に残りやすいイントロがお気に入りです。



4. 声 MV
歌い方をそれまでと変えて録ってみました。通常レコーディングの際、立ってマイクに向かうのですが、この曲のときは確か椅子に座って歌ったと思います。肩の力を抜くための、江口さんのディレクションだった。Aメロは特に効果がありました。



5. 哀しみの帆
負の感情を隠す必要はなくて、怒ったり妬んだり恨んだり辛かったり、そういうものも、ポジティブな感情と一緒に、同じテーブルに並べていい。最近出会った言葉でいいなと思ったのが、自分の痛みに気付けない人は、他人の痛みも気づけない、という言葉です。
ギターの音色の、漂う空気のようでいて窒息されそうになる感じとか、ストリングスの、糸のような繊細さなのに集合体になったときの圧迫感とか、脆さが強さに変わる瞬間が波のように押し寄せてくる演奏です。



6. 夢みる二人 MV
フードフェスのテーマソングとして書いた歌です。最近とあるインタビュアーさんに「あなたの歌は、食べ物のシーンがとても生き生きしている」と言ってもらいました。やっぱり、感情は音楽に現れるんですね。私は胃酸が強いのか?胃下垂だからか?原因を調べたことはありませんが、お腹が減り過ぎると手が震えてきたりします。食べ物の前では正直になってしまいます。



7. 無限の力 MV
水戸ホーリーホックのスタジアムで6年くらい歌ってきています。この曲は私の歌でいちばん、出世をしたというか、親元を遠く離れても元気にやっていける歌だと思います。こんなに愛してもらえる歌になるなんて、産んだときは思ってもみなかったよ。これからも、たくさんの人たちの感情を支えられるようにお成りよ。



8. サボテン 
いわゆるリード曲的なものを収録しているこのアルバムですが、この曲の選曲理由は「私が好きだから」です。” 諦める”ということが前向きな態度になる場合もある、という歌です。



9. UCHU TOURS 
名古屋のZIP-FMでナビゲーターをさせて頂いていた番組(UCHU TOURS/2015年10月〜2017年12月放送)のテーマ曲です。リスナーのみんなからもらった言葉からイメージを膨らませていくのがとても楽しかった。宇宙って、ずっとよくわからないままだけど、だからこその憧憬的なロマンで、無限にイメージが湧きます。



10. ヘアカラー MV
「失恋したから髪を切る」みたいな風習?迷信?は、気づけばもう過去のものになりましたよね。自分のビジュアル、生き方を、誰にも左右されずに、主体的に選択していくという行動が、何よりも自信になります。この歌ではまだまだ表現しきれなかったけど、少し先の理想的な自分、というものを歌いたいなって今は思っています。



11. ベッド・シッティング・ルーム MV
嫌いになりたくても嫌いになれない、忘れたくても忘れられない。
自分でコントロールしきれない自分があることが知るのは、恋をしたときが多いのではないでしょうか。だから私は、ラブソングを聴くのも書くのも好きなのかも。
この歌は歌うのが難しくて、ずっと苦手だったんだけど、最近すごく気持ちよく歌えるようになってきた。3年経ってやっと、自分の歌と仲良くなれた。



12. 涙色ランジェリー MV
私は恋が終わったあとの心境を歌にすることが多いのだけど、それはたぶん、失恋を味わってその後、どう成長したかというところに無数の物語があると信じているからです。歌にするとき、恋の始まり方も終わり方も、なんなら真っ最中ですら、その内容にオリジナリティを見出すことは難しい。でも、どうやってその後を過ごしているか、であれば、人それぞれおかしな対症療法もあるのでは?と想像するのです。
この歌のこの子は、ひとつの恋を終えて、入ったことのないお店に行き、買ったことのないセクシーランジェリーを買い、それをこれからは、自分のために洗濯をして、自分のために着るのです。自分のために生きるという、尊い選択肢を得るのです。自分の満足のために、グロい映画を観るんだよ。



13. 愛だなんて呼ぶからだ MV
私にとっての音楽について歌っています。音楽はもう、夢などの大袈裟な言葉を使って目指すものではなく、日常の延長に乗っかっているものです。ハングリーな気持ちを満たすための道具ではなくなりつつあります。表現するものは、情熱だけではなくなっています。じゃあなんなのかな?この歌の先の道を、今は歩いています。どこに向かっているのかまだわかりません。



14. 電子レンジアワー 
これがやりたい!こうなりたい!意思はあれど、実現はおろかそれに向けての行動にも、なかなか結びつかないことがほとんど。
理想と現実を行ったり来たり、もしくは程よくブレンドされた日常をなんだかんだで生きている。抗うメンタルも大事だけど、受け入れる時間もあってもいいよね。そうやって生活を回していきましょうね。



15. もう踊れない MV
自らの既得権益に無自覚な人たちを見ると、腹が立ってしまう性格に育ちました。未熟な精神のまま大人になってしまった残念な人になりきって書いてみた詞です。ライナーノーツで悪口言ってるって思ってますね?はいそうです悪口です。偉そうにされて、むかつくことあるでしょう?怒っていいんですよ。私も一緒に怒りますから。全力でブーたれてやりましょう。



16. 東京 MV
ある場所で死んでしまった人が、肉体はなくなって魂になって、その土地にずっと住みついて、その土地での時の移ろいを見守り続けるという、「ア・ゴースト・ストーリー」という映画があります。そんな人になりきって、東京という街を歌ってみました。とにかく変化の多い東京。今この瞬間の表情を追うことに精一杯になる。でも、忘れられた更地、放って置かれた建物、そのうちなかったことにされちゃう、あの待ち合わせ場所。欲望のアウトプット、歴史の具現であり、いろんな人の記憶とイコールであるこの街に、お疲れ様って声かけて、毛布でもかけてあげたい気分。



17. 君に幸あれ 
このコロナ禍で作った曲です。
卒業式が中止になってしまった子たちがいると聞いて、なんだか辛かった。何かが終わる瞬間に、あらゆる希望が芽吹く感覚を私は学生の時に知ったから、そんな些細で貴重な機会がみんなから奪われてしまったのだとしたら、私が生産したいと思いました。ミュージシャンとして、何ができるかな?と考えて曲を作ることにしました。大人として、明るい未来をつくるという意思を、のっけました。
人生は長すぎる。だから、想像の飛躍力をそこまで必要としない範囲、いちにちという単位を、いい日にできたらいいよね。いい日になったらいいなっていう、運任せでいいんですよ。
そんなことを出かける前の一瞬に感じられる、そういう日が1日でも多く、この先のあなたの人生に訪れますように。






2020.09.23 Release『Best Moment』
¥2,800(tax in) MUCD-1461

1. ロックの神様​
2. 満月の夜
3. ​あの子がすき
4. ​声
5. ​哀しみの帆
6. ​夢みる二人
7. ​無限の力
8. ​サボテン
9. ​UCHU TOURS
10. ​ヘアカラー
11. ​ベッド・シッティング・ルーム
12. ​涙色ランジェリー
13. ​愛だなんて呼ぶからだ
14. 電子レンジアワー
15. ​もう踊れない
16. ​東京
17. ​君に幸あれ(弾き語り新曲)